「丸山公園スケートボート・インラインスケート場の整備を提案」
市長の「まちづくり懇話会」で、参加をされていたお母さんから、スケートボード場整備のお話が出ました。実は、丸山公園のスケートボード場の整備をしてほしいという話しは以前からありました。東京オリンピック開催の2年前、スケートボードを熱心に活動されている方達から、今回と同様に、地面の痛みが酷いので、整備をしてくれないかとご相談を受けました。
当時は、認知度や活動している人数自体も低い状況でしたが、東京オリンピックによって、スケートボードの競技人口は必ず増えるという期待値、栃木県内に、これらの施設が一つもなく、県内最初の専用施設として整備をすることによって、県内外から利用者に注目をされること、また優位な整備の助成制度を活用出来る可能性があること、これらを総合的に判断をして、関係者の方達と汗をかいて、1000人弱の市内外の署名を集めて、整備に向けた要望書と署名を、当時の斎藤文夫市長に提出をしました。斎藤文夫市長は、我々の意を汲んで頂いて、所謂トップダウンで指示を出されて、スポーツ振興課のもとで、複数の見積もり、設計を作るところまで、話は進みましたが、残念ながら市長交代と言う政治的な要素が絡み、この話は立ち消えになってしまいました。
今回、私は改めて、スケートボード場の整備の必要性と整備に向けた実現性を3点にまとめ、市長に提示をしました。1つは整備のコストです。現在資材も高騰していて、当時の単価よりも間違いなく上がっていますが、スケートボード場の整備に置いては、totoの補助金を使える可能性があること。補助率3分2という、強い補助制度です。この補助制度を活用すれば、市の持ち出しが少なくなること。2つ目は、スケートボード場の維持管理にコストが掛からないということ。加えて、受益者負担として使用料を取れば、プラスになります。これもマネジメント計画に照らし合わせても、整合性は取れるだろうと考えています。そして3点目、スケートボードの類は、道路交通法で道路や歩道で禁止をされているということ。遊び場を、公の行政が整備することは、子ども達の安全な活動に繋がり、その利用環境が崩れているならば、整備をするのは行政の責任だという観点です。
これら3点をもって、私は整備の必要性を訴えましたが、市長、副市長の見解としては、競技人口、整備コスト、丸山公園の環境を考慮して検討させて頂くという返答に留まりました。この整備事業は、公共施設マネジメント計画に照らし合わせても整合性があり、私は短期間で実現可能な事業だと思っています。引き続き、執行部の検討状況を把握しながら、働きかけをして参ります。
「日光市の特色あるスポーツを全面的に支援するよう要請」
日光市には、スポーツ文化の中で、脈々と受け継がれている「アイスホッケー」「フィールドホッケー」という、スポーツが存在します。両競技ともに、日光市を本拠地とする「H.C栃木日光アイスバックス」「LIEBE栃木」というトップチームが存在し、競技を通じて、地域の振興、経済の活性化に寄与し、子ども達に夢と希望を与え続けています。また、スポーツ少年団から高校生までの各カテゴリーにおいては、全国レベルでの優秀な成績を残しており、国体では栃木県の点数を獲得する稼ぎ頭の競技として、県内外で高い知名度を有しています。
数年前、日光市のスポーツ振興計画を改定する際に、特色あるスポーツという枠組みを廃止をして、アイスホッケーとフィールドホッケーに対する、特別な支援を取りやめるという報告がなされました。理由は、他競技との公平さを考えた際に、両スポーツのみを特別扱いするわけにはいかないという、理解に苦しむ内容であり、驚きを隠せませんでした。無論、私は会議の場でも徹底的に反論をするとともに、特色あるスポーツとしての支援を継続していく様、様々な場で働きかけを行い、幸いにも枠組みを廃止することは無くなりました。
現在、地域に根付いたスポーツは、その地域や土地の財産とされており、歴史や文化と同様に、次世代に受け継がなければいけない存在です。日光市においては、「アイスホッケー」と「フィールドホッケー」が、それらに該当するスポーツであり、地元行政として、その価値を再度認識をして、継続的な支援をしていく必要があると考えています。引き続き、特色あるスポーツの環境整備に努めます。
「日光杉並木植樹400年事業の構築を求める」
日光・例幣使・会津西の3街道の全長37キロの杉並木は、世界一長い並木道としてギネスブックに掲載され、現在、日本で唯一特別史跡と特別天然記念物の二重指定を受けている貴重な文化遺産であり、日光市が世界に誇る郷土のシンボルです。1625年に松平正綱が植樹してから、令和7年、2025年で400年になることから、県では今後の日光杉並木街道のあるべき姿を念頭に置きつつ、保存と活用の在り方を示すものとして、日光杉並木街道保存活用計画を令和元年8月に策定しました。当市においても、400年という節目に、日光市内外への啓発・啓蒙、観光における事業展開を念頭に、県と連携をしながら記念事業等を実施することを提案しました。
加えて、例年事業のテーマを杉並木に特化することで、新たな予算を使わずに、もしくは最低限の予算で実施できる事業案も示したところです。例えば、県立美術館の所蔵作品の中から杉並木関連作品の展示をする、県立博物館や市の歴史民俗資料館を含めた文化施設で、例年企画事業の一環として杉並木に関わる関連作品の展示をする、秘書広報課、観光課にて栃木放送、とちぎテレビ、キー局、各メディアへの400年としての売り込み、JR、東武鉄道、各旅行エージェントとの連携事業の提案、400年記念事業のロゴマーク等の使用をオープンにして活性化を図る等、このような例が挙げられます。
これらを踏まえ、県では新年度の予算に400年に向けたPR事業費や保護に向けた理解促進事業費が計上され、日光市においても、令和6年度の施政方針において、日光杉並木400年を見据え、関係機関等との更なる連携強化を図るといった文言が盛り込まれました。今後、より具体的な事業が示されることを期待しています。